かながわ西湘2019年1月号
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子泣いてもふた取るな、最後に藁わを一握り」を、『どんぐりころころ』の曲に乗せて歌います。そしてその通り炊いていくと、あら不思議、ご飯が炊けます。この歌の意味は、鍋が温まるぐらいまでは弱火、鍋が温まったら強火にして中の水が一筋こぼれるぐらい吹き上がったら、火をごく弱火にして10分、最後にいったん強火にし30秒。最後に藁を一握りとは、薪までご飯を炊いていた頃、最後に藁をくべて短い時間強火にすることです。そしてそこからふたを開けずに10分くらい蒸らします。ガス、電気(IH)、薪など、熱源は水を沸騰させることができるならば何でも構いません。使う鍋もできれば底が分厚く熱が均等に伝わる物がいいのですが、ふたがキッチリできれば大丈夫。平時に、ぜひ一度、鍋ご飯を炊いてみてください。意外と簡単です。もし失敗して芯のあるご飯ができたときは、耐熱容器に移し、水を50㎖ほど入れて、ラップをして電子レンジにかけます。硬いときは炒めてチャーハンに、軟らかくなってしまったときはお粥かか雑炊に炊き直しましょう。会社に勤めながらミカンを作ってきた私は20代の頃、収穫したミカンをコンテナに入れて、リヤカーを使って山から家まで運んでいました。国道246号線を通って片道約50分かけてコンテナ5箱ほど運んでいましたが、何度も往復するのが大変でした。そんなときに活躍したのが、(運搬車)。一度に運べる数が4倍以上に増えたので、作業の効率が上がり、とても助かりました。当時は、今のように道路が舗装されていないため、足場が悪く、コンテナがひっくり返りそうになりながらも運転していました。特に、雨の日はぬかるんでいてハンドルをとられることもありましたが、年々ハンドルさばきが上達し、ガリコン車を操れるまでになりました。今でも手入れをしながら大切に使っています。一日使ったらきれいに磨くなど、一つひとつの作業の積み重ねによって、今も使い続けられていると感じています。これからも手入れの大切さを忘れず、1年でも長く乗り続けていきたいと思います。母も祖母も、お米さえあれば災害があっても、いつでも安心だと言っていました。常温で保存ができ、炊けば腹持ちが良いお米は防災用品としても欠かせないようです。非常時も、1合(180㎖)や半合を時間をかけて炊くよりも、2~3合まとめて鍋で炊いてしまう方が燃料の節約になります。1合は重さで150g、ご飯になると350gぐらいになります。お茶わんに盛って150gぐらいですから、1合はだいたいお茶わん2杯分と少し余り、となります。2合炊くと、お茶わん4杯から5杯のご飯が炊けます。2合の鍋ご飯に必要なのは、容量が2ℓぐらいのふた付き鍋、水です。歌を一つ覚えてください。「始めちょろちょろ、中ぱっぱ、ジュウジュウいったら火を引いて、赤活百キッチン防災術85歳山北/山北町向原  今もこのガリコン車に乗ってミカンを運搬していますさん12     科生  ゆ きら50年前に購入したガリコン車第五十八回鍋でご飯を炊く食文化・料理研究家●坂本佳奈50年来の友、ガリコン車語り手荻おぎ野の 治はる雄お

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