JAかながわ西湘 2021年10月号
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※SNKは酒匂川を歩くイベントなどを通じて、歴史や文化を伝え、酒匂川に親しみを感じてもらう活動を行っています参考資料:足柄歴史新聞         『富士山と酒匂川』、新編『富士山と酒匂川』足柄大橋の右岸側(開成町)に、『酒匂川ふれあい館』があります。土・日曜日に開館しており、私たちSNK(酒匂川ネットワーク会議)と開成町の消防団OBが管理・運営しています。ここでは、先人の苦労や知恵、酒匂川の魅力を凝縮して分かり易く展示しています。この場所は昔から水害が多かったため、水防用具を保管する倉庫もあり、水防の拠点にもなっています。ぜひ、酒匂川に携わってきた人々の歴史や想いに触れ、酒匂川をより身近に感じてみてください。んしょ◆木も工こ沈ちう床で堤防と自然を守る◆洪水防ぐため三保ダムで水量調整◆ハザードマップ確認し災害から身を守ろう    ◇     んしょ沈ちう床』が使われています。木を組十文字橋付近の左岸側(松田町)では、小田急線の鉄橋から新十文字橋にかけて、昔ながらの土木技術の一つ、『木も工こみ、玉石を敷き詰めた環境にも優しい工法で、堤防の前面に設置し、堤防が壊れないように守っており、木と石の隙間は魚や昆虫などの生き物のすみかにもなっています。昭和30年代以降はコンクリートによるものが主流になりましたが、現在では、環境への配慮も考えこの技術が見直されています。酒匂川の上流には三保ダムがあります。昭和53年、水道用水の確保・洪水調節・発電を目的として建設されました。洪水調節では下流における被害を軽減するために、雨の多い洪水期間(6月15日~10月15日)にダムの水位を満水位から4・7m下げて1,000万立方m(東京ドーム約8杯分)の空きを作ることで、洪水を調節するための容量を確保しています。また、昨年から「事前放流」といって、基準以上の雨量が予測された場合は、さらに水位を下げ、最大1,522万立方m(洪水期間の約1・5倍)の空きを確保する取り組みも始まりました。このようにダムは水を貯めて下流へ流れる量を調節し、洪水を防いでいます。所のサイレンや電光掲示板で注意を喚起しています。はありますか?災害が起きた場合放流が行われる時には放流警報ハザードマップを確認したことに、浸水被害や土砂崩れが想定される場所が記されています。また、最近では、富士山噴火時の被害についても見直され、今年3月、溶岩流が神奈川県の7つの自治体に到達する可能性があることが示されました。現在でも大型台風や線状降水帯などの気候変動の影響で毎年全国各地で水害が発生しています。普段からハザードマップ(各市町のホームページに掲載)で危険なところや避難経路を確認し、災害に備えることが大切です。前後編にわたって特集した酒匂川。ここで紹介したのはほんの一部であり、酒匂川の魅力はまだまだたくさんありますが、私たちは同時に自然環境の変化にも目を向けていかなければならないこともあります。いずれにしろ美しい酒匂川を未来へ残すためには『母なる川』の恵みに感謝し、『暴れ川』の持つ危険な一面も忘れずに、歴史と今を後世へつないでいきましょう。■酒匂川を身近に感じてほしい〜シリーズ・酒匂川を探る〜後編 先人の知恵が生きる治水木工沈床放流中の三保ダムの様子SNK小林秀樹代表特集酒匂川ふれあい館所在地:足柄上郡開成町吉田島3455    (県道78号 足柄大橋付近)開館日:毎週土・日曜日    (年末年始を除く)開館時間:10時~15時※新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、一度に館内を見学いただける人数は8人までとなっております        ◇   6っう うっ  

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